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2016/01«│ 2016/02| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 »2016/03
23:30:25
清凉寺の西側の門を出ると、そこから奥嵯峨の入口、愛宕道
十数分歩くと嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区になるのですが、
それは去年行ったので、今回はその時に通り過ぎた所をめぐってみますよ~
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目的地の二尊院までの間にも、いろいろ歴史的なものがある。。。
これは 慈眼堂(じげんどう) この一帯は中院と呼ばれていて、藤原定家が山荘を構えていた所
慈眼堂の本尊の木造千手観音立像は定家の念持仏で、定家没後にこの土地の人々に与えられたものだという
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この道標はなんて書いてあるんだろ。。。とりあえず撮っておいた
字はよく見えないんだけど、この先に何があるかは分かっている。。。
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道を挟んだ反対側に駒札が立っているのですが。。。
駒札には、鎌倉時代初期に蓮生の中院があったこと、蓮生の出自。定家と親交があり
蓮生が近くに住んでいた定家に山荘の障子に貼る色紙の執筆を依頼し、これに応じた定家は、
天智天皇以来の歌人の歌を一首ずつ書いてこれが 小倉百人一首のもとになったということ。。。

この駒札が、この道標の説明になっている。。。のかと思っていたんだけど、調べてみたらどうやら違う。。
奥にあるのは厭離庵(えんりあん)というお寺。厭離庵はこの駒札の文の中の定家が住んでいた小倉山荘があった所
写真を拡大してみると「小倉山荘旧址厭離庵」と書いてあるらしい。。。厭離庵は秋の紅葉の時期だけ開く
なかなか行きにくいお寺。。。まあ、知った風に書いてますが、それもこれも。。。
リンクを貼らせてもらってる、ブログ「京都を歩くアルバム」さんで得ていた知識ですw それが無ければ
確実に通り過ぎていたなぁ~~
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さて道すがら、最初に訪れた法輪寺では 思い切り数珠巡礼の数珠玉をゲットしそこねてましたが
清凉寺ではしっかりゲット!そしてふと横をみたらそこにも、数珠巡礼のポスターが。。。
ちょっと和モダンチックなお宅かと思ったら お寺でした!w
観音院さんは真言宗のお寺で、平成24年から数珠巡礼に参加。
本尊は准胝観音。本堂というより、ふつうのお宅にいきなり須弥壇がまるまる一部屋入り込んでいる感じ
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さて寄り道だけで こんなに書いてると、本題を書く前にぐったりしてしまうねw
ということでやっと次の目的地 二尊院へ!
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入口の左手にはお茶屋。。。右手に受付
その奥にちょっと長めの参道。 さっきの愛宕道の、ちょっとした町の道路と言った感じとは
あまりに違う景観で、異世界のようだなぁ
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この感じ。。。明らかにどこかの時代劇で見ている!w
ネットで調べてみると、一番最初にジャニーズの人が出ていた大奥の映画のことが出てくるけど
それでは無いな。。。と さらに調べると、暴れん坊将軍、遠山の金さん、水戸黄門。。。平次、鬼平、長七郎に桃太郎
なるほど見覚えがあるわけだw
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参道の途中には西行法師の庵がここにあったという石碑
よこの札にはそれを表すような歌が。。。。我がものと 秋の梢を思うかな 小倉の里に 家居せしより
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15年の紅葉は今一つだったということですが、
この二尊院も紅葉スポットとしても有名。。。やっと本堂のエリアへ着いた
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し。。。しか~し! 本堂は修復中の為立ち入り禁止!
そんなもんだよね~~~(;´д` ) トホホ
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まあ 門前にも看板で書いてあったし、受付でも言われたので、分かってましたが。。。
ここまで来て入らないわけにも行かんので。。。w
ちなみに二尊院の名前の通り、こちらの本尊は、釈迦如来と阿弥陀如来の二尊像
右が発遣(ほっけん)の釈迦、左が来迎の阿弥陀 釈迦は人の誕生を送り出し、阿弥陀は寿命の時に極楽浄土より迎えるという。
承和年間(834-48)慈覚大師円仁が開基。応仁・文明の乱のあと法然の弟子湛空が再興ということです
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本堂の右手に九頭竜弁財天
鎮守社的なものかなぁ 水の神様と思って間違いないんでしょう。
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階段を挟んである鐘楼は しあわせの鐘
お賽銭を入れたら、自由に撞いていいらしいので、とりあえず一回撞いてみる。。。
旅の間に雨が降りませんように。。。。
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後ろを振り向くと、藤原定家卿七百年の石碑
やはりここも藤原定家とは関係あるんだね~
その奥に なにやら銅像があるなぁ。。。あとで見てみよう。。。
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階段の方をみると、結構上まであるなぁ。。。
お墓がほとんどなんだろうけど、ちょっと 行ってみようかな~
せっかくだしね!
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法然上人の御廟が。。。
何か所も霊廟あるようですが。。。室町時代のものであることから、没後しばらくしてから建てられたものかな
お寺は天台宗ですが、阿弥陀如来が本尊であるし、前述の蓮生(もとは豪族、宇都宮頼綱)などの帰依も受けていた
ということで、ここに建てられたんでしょう
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さて 法然上人廟のよこからちょいと山道が伸びていますよ。。。
これはどこに通じているかというと。。。
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なんのことはない、ただの石組み。。。
と言いつつも、実はここは、藤原定家が百人一首の選定をした時雨亭の跡
タダの石組みではないのだ~~
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ここから嵯峨野の街が見渡せる。
選定の作業に疲れたら、こうやって町を見渡して一息ついたに違いない
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さて 戻って来て お墓エリア。。。
なにやら とっても古いお墓。。。そして名前が分かっているものばかり。。
これは調べたらおもしろそう。。と 思って撮っておいた
三条西家は藤原氏関係の公家。
右から 実隆は香道御家流の流祖。公條はその子で歌人、和学者
実枝はさらにその子で、歌人古典学者弟子に細川幽斎
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他にも藤原氏の墓がいくつもある。。。
そして こちらは戦国時代後期の京の豪商 角倉了以のお墓
高瀬川、大堰川の開削で知られている。嵐山の景観はこの人のおかげと言ってもいいかもしれない
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後に幕府に命じられて 富士川、天竜川の開削もした。
ちなみに京都での川の開削は私費。
まあ、自分の商売にも都合がよかったのかもしれないけど、こうやって今では公共事業でやるような
治水工事を私費で行う財力と志には敬服しますsねぇ。
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さらに先に進むと、天皇のお墓
土御門天皇、後嵯峨天皇、亀山天皇 三代続けて並んでいる。。。
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石垣のやけにきっちりキレイなのが気になるなぁ。。。
本堂等の諸堂が焼失したのは応仁の乱の時だそうですが、石垣は焼けないでしょう?
石段が崩れているところもあったから、江戸時代あたりに土砂崩れでもあって補強しなおしたかもね
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お墓をじろじろ見て回るのも変だなぁ。。。なんて思いつつ
案外楽しんでおりますw。。。
こちらは 四条流包丁塚。針塚なんかはよくあるけど。。。包丁塚って珍しいね
でも、平安時代から続く四条流ですからね~~
四条流の包丁道は調理そのものが儀式のような古式ゆかしい日本料理の流派
神主さんみたいな恰好でどでかい包丁で、なにかお祓いでもしてるかのような所作で料理をするやつです
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こちらは田村家累代の墓とありますが。。。
坂東妻三郎さんの墓ですね~。息子さんは数年前に亡くなられた田村高廣さん俳優さんですね
もちろん ご健在の田村正和さん田村亮さんのご先祖さまです
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ここまでウロウロしてるのは。。。他にも探し物があったからw
ぐる~っと 回って来てやっと見つけた 小倉案発祥の碑
説明文の石碑に井筒八つ橋本舗の銘が。。。清凉寺もそうでしたが、井筒さんはこの辺りで発展したんですね
その奥は さっき後姿を見た石像。。。
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まるで 仁王のような力強い銅像の正体は、角倉了以でした!
右手で杖のようについているのは鍬(くわ) ちょっと見たことのない形ですが、昔はこうだったのかな。。。
土木用だったのかも。。。息子の素庵が作った座像が大堰川を見下ろす千光寺にありますが、こちらも
鍬も持っていますね。。。了以がそういう姿にするようにリクエストしたって話をどこかで聞いた気が。。。
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ということで、 清凉寺以上に盛りだくさんな二尊院でしたね~~
この感じ。。。たしかに どこかの時代劇で見た!!
と ふと横を向くと。。。。
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おやまぁ。。。高浜虚子の句碑だ
散紅葉こゝも掃きゐる二尊院
とあります。。。。そうそう、この坂道は 紅葉の馬場と言われているそうですね~


工事中の本堂は平成28年10月から拝観できるようになるそうですが。。。
受付でパンフレットと共に、しおりを貰ったんだけど、本尊を見ることができないことへのお詫び的なモノかなぁ~
と思っていたのですが、なんと裏書に拝観再開の時に、このしおりを提示すると粗品がいただけるという。。。
なんというサービス精神!
これは。。。また行くしかないね~~
数に限りがあるということだから。。。10月になんとか行けたらいいな!


今日も長くなってしまいましたが。。。。
とりあえず 押すだけ押しておいてくださいw

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Tag:京都│ Category:全国制覇放浪記コメント:2│ トラックバック :--
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